理科準備室が恋しい。潤沢にあった科学材料の数々…。
現在私は公立中学校教員を辞めて、通信制高校で勤務しています。
不登校、発達障害、ギフテッド…生きづらさ、育てづらさを感じている生徒・保護者に寄り添いたく転職を決意しました。
通信制やメタバースでの学びはどうしても実体験に欠けるところがあります。
おうちで用意できる100均のアイテムを使用した実験を配信していきたいと思います。
おうち実験はもちろん、小学生の夏の自由研究~現場で働く先生の教材研究まで、幅広い層に届けられる内容を目指します!
○関連分野
学んでから実験をするもよし、実験してから学んでもよし、です!
【 地球 磁界 】
○必要な材料
・組み立てて学ぶ 方位磁石
ダイソーで購入しました。200円!工作とか実験っぽいコーナーにぶら下がっていました。
材料を用意しなくて良いという意味では最強です。
○実験の手順
①材料を確認する。
②組み立てる。
※説明書がついているので安心!
③体感する。
※参考動画をXにアップしています。
○解説、応用実験など
手順さぼっているわけではなく、本当に簡単に作れました。
出来上がったもので風向について学びを深めることができますが、そのあとは科学インテリアとして部屋を彩ってくれています。The方位磁石!って感じがしないというのもまた、ロマン心をくすぐりますよね。
手順が簡単な分、解説に力を入れていきますよ~!
小学生向けの解説
今回の実験道具は方位”磁石”ですが、方位”磁針”という薄っぺらいものも見たことがあるかもしれません。方位磁針もまた、磁石でできています。磁石が勝手に動くってなんだか不思議ですよね。
実は、地球そのものが大きな磁石になっていて、磁力の影響を受けて、方位磁石や方位磁針も自然と向きが変化するのです。
中学生向けの解説
地球がおおきな磁石としてはたらくことで、磁界が発生します。磁界に沿うように方位磁石や方位磁針が整列するわけですね。
ここで解説が終わると思いきや。ちょっと待ってください。
地球の磁界のイメージができますか?立体的に磁界をイメージしてみましょう。地球上の磁界は南極から北極へ向けて発生しています。
では、方位磁針を南極にもっていくと、針はどの方向を向くのでしょうか?
そう、水平方向ではなく、垂直方向を示すはずなのです。死ぬまでに一度は南極行ってみたいなぁ…って思いません?
高校生以上向けの解説
地球で地磁気が発生する仕組みを考えてみましょう。
地球内部の外核部分には、鉄とニッケルを主成分とする液体金属が存在し、地球の自転によって対流、ダイナモ効果を通じて地球全体に磁場を発生させています。
ダイナモって聞くと「ダイナモ発電機」が思い浮かびますか?最近はLEDでボタン押せばつきますものね。なつかしい。すみません、脱線しました。
何が言いたいって、地球の液体金属部分が動き回ることで発電、発生した電流に対して磁界が発生すると。つまり、地球は大きな電磁石だった!ということになるわけです。
○【PR】実験材料など
「100均で揃う道具」をモットーに取り組んでいますが、お近くで見つけられない場合は通販もオススメです。
材料を一緒に探すところからお子さんとワクワクしていただきたいですが、そこまでの時間を取ることができない方もいらっしゃると思うので…。
☆磁石キット
オシャレなキットは世に出回っていないのでは?ということで、ないなら自分で作ればいいじゃない。
磁石キットです。ダイソーのようなものを目指すのであれば、中が空洞のものを使用しますが、実は他にも方位磁石の作り方があります。
プラスチック製のお皿の上に棒磁石を置いて、湯船に浮かべます。あら不思議、自然と磁石は方位を示すようになります。
うそだ~、と思ったそこのあなた。ぜひやってみてください。
○まとめ
ダイソーの方位磁石キット…オシャレすぎですね。うちではずっと飾ってあります。地磁気を感じるためなら、キットでなくても良いのですが、オシャレさが違う。
学習としては、この地磁気がさらに私たちの生活とどうかかわっているのか、どう守ってくれるのかを考えるとより深い学習ができますので、調べてみてください。