中学校の先生を辞めたくなっちゃった話

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こっそりてぃーちゃー

元公立中学校教員。ワークライフバランスについて考えるようになり、通信制高校へ転職。担当は理科。
Google for Educationの利活用をはじめ、ICT全般に興味あり。
Google認定イノベーター、Google認定コーチ、Google認定トレーナーの3資格を取得済。

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自己紹介のページにも書いていますが、私は公立中学校の教員でした。
私がどのように転職に至ったのか、記録を残しておこうと思います。

転職を考え始めたキッカケ

キッカケはこのブログのタイトルにもある通り、「ワークライフバランス」について自問し始めたことでした。
皆さんご存知の通り、授業、担任、部活、行事、保護者対応、デジタル化、研修講師などなど…
とにかく多忙でした。
つくりあげる喜びも感じていましたが、私にとって大きな問題は異動でした。
公立の教員は数年すると異動する必要があります。学校、地域ごとの偏りを防ぐためには仕方ないことだと思いますが…異動するとすべてリセットになります。人間関係、校内の独自ルール、生徒の雰囲気…
その都度変化に順応しなければなりません。私はこれをあと数十年続けるのか…というネガティブな気持ちになりました。
一方で、ポジティブな理由もありました。
いわゆる”中堅”になってきたところで、「自分は教育において何がやりたいのだろうか」と考えるようになりました。私の強みはICT活用特別支援教育への興味であると考えました。もっと何かできるのではないかと、直感が告げていました。
色々な理由があるとはいえ、公務員。安定しています。
経済的に安定しているかもしれないが、自身をとりまく家庭環境は安定しているのか?
真の安定とは?
私の自分さがしの旅が始まりました。

メリットとデメリットを列挙し続けた

ワークライフバランスとは?Well-beingとは?
公立の教員としてメリット・デメリットを挙げて、総合的に転職に踏み出すべきかを考えました
私の思考の過程をここに記録します。

メリット

①やりがい

生徒の成長を見守ることができる。これ以上にない幸せなこと。これに関しては何も言うことはない。その通り。
ただ、“公立の教員”じゃないとできないことか?

②教員の仕事に慣れてきた

初任の頃に比べれば当然できることは段違いに増えてきた。しかし、異動すればその”慣れ”は簡単にリセットされる。あら不思議。どんなに効率化をはかって、余裕が生じても、なぜかそこに仕事が降りかかってくる。

③給料の安定性

普通の同年代に比べたら収入はあるだろうし、ボーナスだって安定している。
年収として考えたらもちろんもらっているが、時給で考えたらどうだろうか?
平日は定時退勤なんて夢のまた夢。休日は部活で出勤。給特法によって残業代という概念はないようなもの。
一方で、ボケっとしていても、毎年昇給していく。しかしそれで良いのだろうか?
この仕組みによって少なからず向上心を失っているのではないか?

④夏休みがある

普通にはたらいている方よりかはのんびりした夏休みがある。しかし、結局部活やら教科準備やらテストづくりやらで出勤の日々。あえて言うなら、唯一定時退勤ができる期間といっても過言ではない。
それ以外の月の多忙さをすべて癒してくれるほどのものではない。

メリットを挙げるための思考法だったはずなのに、必ずデメリットに着地するという恐ろしい現象が起こりました。
結局、バランスなんですよね。
デメリットはでてくるけど、それを上回るメリットがあるのか、と十分考えることが大切です。

デメリット

①理科室リセットがつらい

「教師は多忙!」を言い訳に、理科室は荒れやすい印象。
異動の度に理科室を整備し、また新しい学校で勝手の異なる理科室と格闘することになる。もちろん薬品をはじめとする消耗品、備品はしっかり在庫管理を行い、発注をかけなければならない。
同じ実験でも扱う道具が異なり、新しい出会いにワクワクすることはあるが、その分疲弊する。

②教材の使いまわしができない

異動をすると、その学校の実態に合わせる必要がある。ある学校ではプリント学習、またある学校ではノート学習。毎年毎時間、教材研究は欠かせない。
もちろん、毎回新しい発見があって、楽しい気持ちもある。

③部活

2025年までには地域移行。当然そんなものはない。ただただ負担。
生徒の成長の場になっていることは認める。安全な活動のためには、ひと昔前のように「部活ほったらかしで職員室で仕事」なんて夢のまた夢。
経験したことのない競技や分野の部活
を担当したおかげで新たな知識を得て人生が豊かになったことは否定できない。

④とにかく多忙

私が教員になるにあたっての恩師が放った一言がいまだに忘れられない。
「自頭の蠅を追えないやつは教師になっちゃいかん」
まったくもってその通り。私のプライベートは荒んでいた。
他人さまの子の相手はできるくせに、自分の子としっかり向き合えているのか…?

そんな気持ちで毎日を過ごしていた。
教員はとにかくマルチタレントを求められるので、さまざまな分野においてある程度の知識や技術を得られたことは認める。

深刻になる前に一歩踏み出そう

ネガティブな気持ちもあり、やりたいことも見つかり…といったところで、自分の心が壊れない、余裕のあるうちに一歩踏み出してみることを決めました。
「教師は世間知らずだ。転職しようにも、スキルがないから役に立たないので採用されない」といった、世論と戦うべく(?)まずは転職エージェントに登録して、自分の市場価値について考えてみることにしました。
転職に対して「今すぐ転職したい!!!!」という、がっつきはなかったので、のんびり構えて自己分析などを始めることにしました。
転職エージェントもいろいろって感じで、あえてしぼらないことで、”プチ社会科見学”ができたので、次の項でシェアしますね。

[PR]転職エージェントでプチ社会科見学

リンクとして飛びやすいように広告スタイルで貼っていますが、転職エージェントもさまざまでしたので、百聞は一見にしかず、ぜひ”プチ社会科見学”してみてください。私はさまざまな担当の方と対話をすることで”自分”がわかってきました。おすすめの転職エージェント、求人サイトを紹介します。

☆転職エージェント探しから
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【転職エージェントナビ】

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MyVision

☆IT業界特化型
 自分はICT活用に興味があったので、少しITの世界も覗いてみたく、利用しました。”未経験から”というフレーズも非常に魅力的でした。

@PRO人

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 通勤時間を気にしない働き方が最近はできますからね…リモート系に強い転職サイトです。

LiBzCAREER

まとめ

余裕のあるうちに自分探しをすることが大切だと思います。
結果、今の仕事を続けるもよし、転職に思い切ってもよし。
なんたって、己の人生ですからね。多忙を言い訳に考えることをやめてしまってはもったいないです。

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